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実家の庭木の処分方法を比較、伐採・抜根・枝の回収の分かれ目

帰省のたびに、実家の庭の木が一回り大きくなっている。塀の外に枝が出て、落ち葉が隣家の側溝にたまっているかもしれない。離れて暮らしていると、それを確かめる機会もなかなかありません。実家の庭木の処分は、どの木をどこまで切るか、切ったあと誰が運ぶかを先に決めておくと、二度手間がかなり減ります。

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目次

実家の庭木の処分で先に決める3つ(残す・切る・様子見)

最初にお伝えしたい結論は3つです。

1つ目は、作業が3種類に分かれることです。木を切り倒す「伐採」、切り株と根を掘り出す「抜根」、切った幹や枝を運び出す「回収・処分」は別の作業で、見積もりも別の項目として出てくることが多くあります。

2つ目は、頼み先を決める前に「切ったあと、どこまで片付いた状態にしたいか」を決めることです。伐採だけ頼んで幹と枝が庭に残る、あとから抜根が必要になって別の業者を呼ぶ。二度手間の多くはここで起きます。

3つ目は、全部を一度に切らなくてよいことです。木ごとに「残す・切る・様子見」に仕分けると、費用も親との話し合いも小さく分けられます。

全部切らずに仕分ける考え方

仕分けの軸は3つあります。

まず親の思い入れです。誰かの誕生記念に植えた木や、毎年実をつけてきた柿の木は、親にとって家族の記録そのものです。こうした木は「残す」か「様子見」に置き、剪定で形を整えるだけにする選択もあります。

次に近隣への影響です。塀や境界を越えて伸びた枝、隣家の屋根や雨どいに落ち葉が落ちる木、道路にはみ出して見通しを悪くしている木は、優先して手を入れる候補になります。

最後に、売却や解体の予定です。数年以内に家を売る、建物を解体する予定があるなら、抜根まで含めて更地に近い状態を目指すほうが話が早い場合があります。住み続ける可能性があるなら、伐採だけにとどめて様子を見る判断もできます。

庭木の処分が後回しになりやすい事情

遠方に住んでいると、現地を見られるのは帰省の数日だけです。その数日は親の通院や家の中の片付けで埋まりがちで、庭は最後に回ります。親が「まだ切らなくていい」と言えば、話はそこで止まります。

後回しになるのは自然なことです。木の仕分けを親と一緒に庭を歩きながら進めると、「この木は誰が植えたんだっけ」と昔の話が出てきて、片付けの話がしやすくなることもあります。親の反対が強い場合は「実家の片付けを親に反対されたときの向き合い方」も参考にしてください。

伐採・抜根・枝の回収の違い

3つの作業の違いを表にまとめます。

作業作業内容やると解決することやらないと残るもの費用が別建てになりやすい箇所
伐採木を根元付近で切り倒す越境枝・日照・落ち葉の原因がなくなる切り株、根、切った幹・枝高さ・幹の太さ・作業場所の条件
抜根切り株と根を掘り起こす更地化・再利用がしやすくなる埋め戻しの土、掘った根株の大きさ、重機の要否
回収・処分幹・枝・根を運び出して処分する庭に何も残らない庭に積まれた幹や枝運搬費、処分費(量に応じて)

伐採の見積もりを見て「思ったより安い」と感じたら、回収と処分が含まれているかを確かめてください。含まれていなければ、切った木は庭に残ります。

伐採と剪定の線引き

剪定は木を残したまま枝を切って形を整える作業、伐採は木そのものをなくす作業です。境界を越えた枝を払いたいだけなら剪定で足ります。木を残す以上、数年後にはまた枝が伸びるので、定期的な手入れが続く前提になります。遠方で毎年の手入れが難しいなら、伐採まで含めて検討する価値があります。

切り株を残した場合に残るもの

伐採だけで抜根しない場合、切り株と地中の根はそのまま残ります。樹種によっては切り株から新しい芽が出てくることがあり、残った根は将来の解体や外構工事のときに別途掘り出す作業が発生します。売却予定がなく、草刈りの邪魔にならないなら切り株を残す判断もあります。その場合は、将来の作業として残ることを家族で共有しておくと後で揉めにくくなります。

自分でできる範囲と業者に頼む範囲

自力で伐採する目安として、比較サイトのoikuraとcuramaはどちらも高さ3m以下を挙げています。幹の太さについてはoikuraが15〜20cm、curamaが20cm以下としており、2サイトで目安に少し差があります。どちらも上限の目安なので、太さが20cmに近い木は業者に頼む側に寄せて考えるのが安全です。

伐採に向く時期として、curamaは12〜2月を挙げています。落葉樹は葉が落ちて枝の様子が見えやすく、作業後の枝葉の量も少なくなります。

自力で進める場合の手順と注意点

手順は、倒す方向を決める、その方向に人や物がないことを確認する、上の枝から順に落として木を軽くする、幹を切る、運べる長さに切り分ける、の順です。のこぎりや剪定ばさみに加え、手袋・保護めがね・ヘルメットを用意してください。

脚立の上でのこぎりを使う作業は、両手がふさがるため転落の危険が高くなります。高い位置の枝は無理をせず残し、業者に任せる判断をしてください。一人での作業は避け、必ず誰かに見ていてもらいます。

頼むべき木の判断基準

高さや太さが目安を超える木に加えて、斜面に立つ木、建物のすぐそばの木、電線の近くの木は専門の事業者に頼んでください。倒す方向を誤ると家屋や隣家を傷つけます。枝が電線にかかっている場合は、自分で触らず電力会社へ連絡してください。電線の種類によっては電力会社が対応する範囲もあります。

伐採した木の処分と自治体の可燃ごみ・持ち込みの条件

自力で切った枝や幹は、自治体の可燃ごみや処理施設への持ち込みで処分できる場合があります。ただし、枝の長さ、束の太さ、1回に出せる量は自治体ごとに決まりが違います。実家のある市区町村の公式ページで「剪定枝」「草木」などの項目を確認してください。

可燃ごみとして出せる場合の切り方

多くの自治体では、枝を決められた長さ以下に切り、ひもで束ねて出す方式をとっています。長さや太さの上限、1回あたりの束数、指定袋に入れるかどうかは自治体次第です。太い幹は可燃ごみで出せず、粗大ごみや持ち込みの扱いになることもあります。遠方の場合は、収集日に出せるのか、近所に頼めるのかも含めて考えてください。

クリーンセンターなど施設への持ち込み

量が多いときは、クリーンセンターなどの処理施設へ自分で運ぶ方法があります。事前予約が必要か、受け付ける量や大きさ、手数料、受付時間は施設ごとに違います。車に積める量には限りがあるため、伐採した木が多い場合は何往復も必要になります。帰省の限られた日数で終えられるかを先に見積もってください。

庭木の処分方法4ルートの比較

切った木をどこに任せるかで、手間と向く場面が変わります。

ルート対応範囲手間向く場面注意点
自治体の収集・持込自分で切った枝・幹の処分のみ切る・束ねる・運ぶを自分で量が少なく、自力で切れる木長さ・量の決まりが自治体ごとに違う
植木屋・造園業者剪定・伐採・抜根。回収は業者により異なる現地確認と見積もりの調整大きな木、残す木の手入れも頼みたい処分費が別か、回収まで含むかを確認
不用品回収業者幹・枝の回収、家財の処分見積もりと立ち会いの調整切った木と家財をまとめて出したい伐採自体は対応外のことがある。許可の確認が必要
買取・引き取り樹種や大きさによって成立問い合わせと条件確認珍しい樹種・形のよい木など成立は木や地域で異なり、断られることも多い

二度手間になりやすい組み合わせ

多いのは、伐採だけを植木屋に頼み、回収は別に手配するつもりが、回収先が決まらずに幹が庭に残るケースです。不用品回収業者に「庭木もお願いしたい」と頼んだら、切る作業は対応外だったという行き違いもあります。依頼前に「切る人」と「運ぶ人」が同じか別かを決め、別なら作業日を続けて組んでください。

買取・引き取りに期待しすぎない条件

庭木の買取や引き取りは、樹種、大きさ、形、掘り出せるかどうか、搬出経路などの条件がそろったときにだけ成立します。一般的な家庭の庭木では成立しないことも多いため、費用計画は「買取ゼロ」で組んでおき、成立したら差し引く考え方が現実的です。

庭木の伐採費用の目安

費用の目安を載せている比較サイトとして、oikura(最終更新2026年7月27日)とcurama(2022年8月時点の情報)があります。どちらも高さ別の伐採費用、抜根の費用、伐採した枝・幹の回収・処分費用を分けて載せています。curamaの情報は2022年8月時点のため、現在の金額とずれている可能性があります。

当サイトでは、各社公式・自治体ページで実際に確認できた金額だけを掲載する方針です。現時点で確認日つきで示せる金額がないため、この記事では金額の一覧を載せていません。2サイトの最新の表示を直接確認し、時点の違いを踏まえて読んでください。

両サイトの費用の分け方を整理すると、次のようになります。

費用の項目金額を左右する条件見積もりで確認すること
伐採木の高さ、幹の太さ、作業場所高さの区分と1本あたりか一式か
抜根切り株の太さ、根の張り方、重機の要否埋め戻しまで含むか
枝・幹の回収・処分量(トラックの台数や容量)運搬費と処分費が分かれているか

相場は地域、木の状態、業者によって大きく変わります。比較サイトの金額は「この程度の幅がある」と知るための材料にとどめ、実際の判断は現地を見た見積もりで行ってください。

費用が膨らみやすい項目(運搬・処分費・抜根)

膨らみやすいのは、本体の伐採以外の項目です。伐採した木の量が想定より多いと、運搬の台数と処分費が増えます。抜根は根の張り方が掘ってみるまでわからず、重機が入るかどうかでも変わります。高所作業車が必要な木や、敷地が狭く手作業になる場合も費用が上がりやすくなります。

空き家の庭木の伐採業者に頼む手順と見積もりの確認項目

遠方から頼む場合の流れは、写真で概算を取る、現地確認を依頼する、正式な見積もりを比べる、作業日を決める、の順です。

写真は、木の全体が入る引きの写真、根元の写真、建物・塀・電線との位置関係がわかる写真、敷地への入口と車を停められる場所の写真をそろえます。人や車が一緒に写っていると、高さを伝えやすくなります。

立ち会いが必要かは業者によって違います。現地確認だけでも一度立ち会えると、残す木と切る木の指示を直接伝えられます。立ち会えない場合は、切る木に目印のテープを巻いておく、写真に番号を振って指示書を渡すといった方法があります。作業日が決まったら、隣家へ作業の日時と車の出入りを事前に伝えておくと安心です。

見積もりを受け取ったら、次の点を確認してください。

  • 伐採・抜根・運搬・処分費が別々の行で書かれているか
  • 「一式」の場合、処分費込みか、何が含まれるか
  • 抜根する木はどれか、埋め戻しまで含むか
  • 追加費用が発生する条件が書かれているか
  • 作業日に立ち会いが必要か、作業後の写真報告があるか

業者の許可の確認方法

家庭から出た木の枝や幹を業者が運んで処分するには、原則として市区町村の一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。許可は市区町村ごとに出るため、実家のある自治体の許可を持っているかが確認のポイントです。許可業者の一覧は自治体の公式ページに載っていることが多く、載っていなければ環境部局などの窓口に問い合わせると確認できます。見積もりの段階で許可番号を尋ね、自治体の情報と照らし合わせてください。許可が確認できない業者に枝・幹の回収を任せるのは避けてください。

自分では切れない木があり、帰省できない間の見回りも必要なら、空き家管理サービスで庭木の状態確認や手入れの手配に対応しているところを探す方法もあります。対応範囲はサービスによって違うため、庭の作業が含まれるかを確認してください。

サービスの選び方は「空き家管理サービスの選び方と料金相場の比較」にまとめています。

複数社から見積もりを取るときの比べ方

比べるのは合計額だけではありません。同じ作業範囲で見積もってもらうために、切る木・抜根する木・回収の有無を書いた同じ指示を各社に渡します。内訳の行が揃っていれば、どの項目で差が出ているかが見えます。比べ方の具体例は「実家じまいの見積もりを3社取った家族が気づいた違い」も参考になります。

庭木のほかに片付けたい物がある場合の不用品回収

庭木の伐採と同じ時期に、物置の古い園芸用品や家の中の家財も片付けたい場合があります。切った枝・幹と家財の回収をまとめて頼めると、立ち会いの回数を減らせます。

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庭木の回収を頼むときの許可と契約の確認

不用品回収業者に枝・幹の回収を頼む場合も、実家のある市区町村の一般廃棄物収集運搬業許可を確認してください。古物商許可は中古品の売買に関する許可で、家庭ごみの収集運搬の許可とは別物です。契約前には、見積もりの総額、当日の追加料金の条件、キャンセル料を書面で受け取ってください。確認の手順は「不用品回収業者を選ぶ前に確認したい3つのこと」にまとめています。

庭木を放置した場合の税金・近隣への影響(概要)

空き家の管理状態は、固定資産税に影響する場合があります。空家等対策の推進に関する特別措置法にもとづき、市区町村から「特定空家等」や「管理不全空家等」として勧告を受けると、その土地は固定資産税の住宅用地特例の対象から外れます。庭木の繁茂は、判断の際に見られる項目の一つです。制度の概要は総務省や国土交通省、各自治体の資産税・空き家対策のページで公開されています。自分の実家が該当するかどうかは、税理士または実家のある自治体の資産税課に確認してください。

越境した枝の扱いや境界の問題は、民法の規定や個別の事情が関わります。隣家との関係が気になる場合は、弁護士などの専門家や自治体の相談窓口に相談してください。

空き家を放置した家族のケースは「実家を空き家のまま放置して後悔した家族の話」で紹介しています。

よくある質問

庭木の処分は自治体に頼めますか

自治体は、自分で切った枝や幹の収集や持ち込みの受け入れには対応していますが、伐採作業そのものは原則として行いません。長さや量の決まりは自治体ごとに違うため、公式ページで確認してください。

切り株だけ残してもよいですか

残すことはできます。ただし、樹種によっては芽が出ることがあり、将来の解体や外構工事の際に抜根が必要になる場合があります。売却や解体の予定に合わせて判断してください。

遠方でも立ち会いなしで頼めますか

業者によっては、写真での事前確認や作業後の写真報告に対応しています。切る木に目印をつける、指示書を渡すなどで伝え漏れを防げます。対応の可否は依頼前に確認してください。

伐採した木は買い取ってもらえますか

樹種や大きさ、地域などの条件がそろえば成立する場合がありますが、一般的な庭木では難しいことが多くあります。費用計画は買取なしで組んでおくのが現実的です。

実家の庭木の処分を進める順番のまとめ

進める順番は、木を「残す・切る・様子見」に仕分ける、自力で切れる木と頼む木を分ける、切ったあとの回収先を決める、写真を送って見積もりを取る、内訳と許可を確かめて依頼する、の5段階です。

見積もりでは、伐採・抜根・運搬・処分費が分かれているか、処分費込みか、抜根の範囲、立ち会いの要否を確認します。回収を頼む業者は、実家のある市区町村の一般廃棄物収集運搬業許可を持っているかを確かめてください。

帰省の回数が限られる中で家の中と庭を並行して進める段取りは、「遠方の実家の片付けを帰省3回で進めた、ある兄弟の話」が参考になります。

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この記事を書いた人

実家の片付け・不用品の処分・空き家の管理など、親の家をめぐる手続きと段取りをまとめています。料金やサービス内容は各社が公表している一次情報を確認してから書き、確認できた時点を記事内に残しています。税金・相続・登記など専門的な判断が要る部分は結論を断定せず、どの専門家に相談すればよいかまでを示す方針です。記事内の体験談は、よくある事例を再構成したフィクションであることを本文に明記しています。

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