不動産売却にかかる時間と適した時期

不動産売却には、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。売却活動を始める前には、漠然と、「2〜3カ月がかかるのかな?」と考えているかもしれませんね。でも、いつでも良いというわけではありません。不動産売却には、良い時期というものがあり、売却活動を始める時期によって、かかる時間も変化してしまう可能性があります。
今回は、不動産売却にかかる時間や時期について、ご紹介いたします。

不動産売却において、まず考慮するべきなのは、「かかる時間」よりもむしろ「適した時期」です。
不動産が最も売れる時期は、12月〜2月であると言われています。これは、買い手の都合や心理にも深く関連しているのです。
まず、買い手の中には、「年末までに引っ越して、年明けを新しい家で迎えたい」と考える人たちが多数います。そのために、不動産の売却ピークは12月中から始まることになります。
このあと、世間は一度、いわゆる“年末年始”を迎えますから、不動産業者の販売活動も一段落しますし、買い手も忙しくなり、売買の波は一旦落ち着くことが予想されますよね。しかし、その後1月に入って年明けのもろもろが落ち着くと、次は、「新年度を新居で迎えたい」と考える人たちの購買の波が訪れることになるのです。

新年度に向けて引っ越す人たちは、転勤や転職を控えていることも多々ありますので、この波はだらだらと2月まで続くことになります。2月には引っ越し先を決め、3月には引っ越したいと考える人が多いですので、不動産売却のピーク時期は2月を目処に、徐々に落ち着くことになるのです。

不動産売却にかかる時間は、基本的に「売却を開始してから、12〜2月を迎えるまで」と考えることができます。ですから、10月頃に販売活動を始めるのはまさにベストで、不動産業者との契約、広告宣伝活動の時間を通し、12月頃には売却が完了する可能性も見ることができるのです。

反対に、4月、5月から販売活動を開始してしまったような場合には、もちろん運良く買い手が見つかった場合には、早期に売却が決まることもありますが、可能性としてはやはり、12月や、翌1月、2月まで長引くことも考えておかなくてはならないということになるでしょう。

このように、不動産の売却にどのくらいの時間がかかるかは、どのくらい売却に適した時期に、販売活動を開始できるかということに左右されてしまいます。
さらに言えば、できるだけ高値で取引ができるのも、買い手の多い12〜2月の間ということになりますから、そのことを考慮して、不動産の売却を行うかどうかは、早めに決め、ある程度の予定をたてて行動することがおすすめです。


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